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【三浦綾子記念文学館】2021年10月12日道民無料デーに行ってみた

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三浦綾子さんは、北海道旭川市出身のミリオンセラー作家。

私が三浦綾子さんを知ったのは図書館の専用コーナー。

『泥流地帯』

『氷点』

塩狩峠

を読みました。
人間の上っ面に隠れた、真相心理を丁寧に描かれているところが好きです。




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上富良野をお散歩中、商店街のあちこちで見かけたポスター。





QRコードが付いていたので、読み込んでみたら、Twitter
『10月12日(火)は、道民無料感謝デーです。
北海道民の皆様は無料で三浦綾子記念文学館に入館できます。』
っていうのを発見!

ということで、行ってきました!

     も   く   じ     

三浦綾子記念文学館】基本情報

三浦綾子記念文学館公式サイト

www.hyouten.com

理念は『共に創り 共に育む』
三浦綾子記念文学館は、全国の三浦文学ファンの熱い思いと市民運動でつくられました。この設立の原点を忘れず、常にたちかえり、市民と共につくり、育み、進んでゆくことを礎とします。
「公式サイトより」


☑️twitter : @hyouten1964
三浦綾子記念文学館【公式】 (@hyouten1964) | Twitter

☑️Instagram : miura_ayako_lm
https://instagram.com/miura_ayako_lm?utm_medium=copy_link

☑️住所:旭川市神楽7条8丁目2番15号
旭山動物園から車で約26分。
旭川駅からは、三浦綾子さんにちなんだ名前の
『氷点橋』
『氷点通り』
『三浦文学の道』(民家に囲まれた道です。一時停止などきちんと守り歩行者に気を付けて通りましょう。)
を通って行きます。

☑️開館日(変更になることがありますので、お出掛け前に公式HPをご覧ください。)
・6月1日⇒10月31日:毎日開館 (無休)
・11月1日⇒翌5月31日:月曜休館 (月曜日が祝日の場合は、翌日休館)
・12月28日⇒1月5日:年末年始休館

☑️開館時間 9:00~17:00

☑️駐車場無料

☑️入館料 大人700円 学生300円
     高校生以下無料
     旭川大学短期大学部の学生無料

こんなお得なチケットもありました!

(上野ファームは2021年は10月17日までの営業です。)
↓『旭山動物園』『三浦綾子記念文学館』よくばりチケット

www.hyouten.com







【見本林】散策

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ストローブマツに真っ赤なツタが映えます。

まだお昼過ぎ。
見本林を散策します。
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と、思ったけれど。
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熊出没情報に、途中で『立ち入り禁止』のヒモもあり、大人しくあきらめることに。
でも、館内から見る見本林も素敵でした。








三浦綾子記念文学館】へ

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写真は帰り際に撮ったので、薄暗い感じに。

モダンだけどちょっと不気味。
私の中で『氷点』の主人公が住んでいた家はこんなイメージ。







館内に入ると、受付でスタッフさんが丁寧に説明してくださいました。
写真撮影も、展示品の細かい文字まで見えるほどでなければオッケーということで、いざ。






まずは、三浦綾子さんの生い立ちから。

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年表には、三浦綾子さんの歴史とともに、その年に起こった世間のニュースも書き込まれていています。

小林多喜二、虐殺」
というのを見て衝撃。

国語の授業で出てきた人が生きていた時に三浦綾子さんも生きてた人なんだなと。





年表の壁はときどき丸くくり貫かれてて、その中には、三浦綾子さんのアルバムや幼い頃の作文などが入れられていました。
手にとって見ることもできます。

年表だけだと、遠い人だけど、こういうのがあるとまた身近に感じられるなと思いました。





私の印象に残っていることは、戦時中に小学校で先生をしていたこと。

後悔に押し潰されそう。











三浦綾子さん77年のあゆみ

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○北海道旭川市出身
○生まれ 大正11年(1922年)4月25日
○ご命日 平成11年(1999年)10月12日(満77歳)
私が観覧したこの日は、三浦綾子さんのご命日、メモリアルデーということで、道内の人は無料になっていたのでした。



以下、こちらのサイトを参考にしたざっくりとした年表です。
三浦綾子年譜 - HamaLog

────────────────────

17歳
戦時中、小学校の先生をしていた。

24歳
婚約したのちに肺結核発病、衰弱し自宅へ戻る。

26歳
幼なじみ(男性)に再開。恋?

27歳
婚約破棄。
自殺未遂。

30歳
脊髄カリエスと診断される。

31歳
元婚約者亡くなる。

32歳
幼なじみの男性、亡くなる。

33歳
後の旦那様『三浦光世』さんと出会う。

36歳
脊髄カリエス完治。

37歳
三浦光世さんと結婚。

39歳
雑貨店三浦商店開業。

41歳
朝日新聞社の一千万円懸賞小説公募へ『氷点』で応募。

55歳
『泥流地帯』出版

70歳
パーキンソン病と診断される。

76歳
三浦綾子記念文学館』開館

77歳(1999年)
10月12日お亡くなりになる。

────────────────────

2014年10月30日
旦那様『三浦光世』さんお亡くなりになる。満90歳。

────────────────────




80冊以上の作品があり、44歳の時に連載スタートした『塩狩峠』の頃から、旦那様『三浦光世』さんとの『口述筆記』で執筆していたそうです。

その『口述筆記の書斎』を復元したものが分館にありました。またのちほど。。









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2階へ行きましょう。








2階企画展【大きなニレの木の下で】

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☑️2021年7月1日~2022年2月27日までの企画展

☑️上富良野の大正15年5月24日の十勝岳大爆発を題材にした『泥流地帯』の映画化記念企画展です。








タイトルの『大きなニレの木の下で』について、『三浦綾子記念文学館』HPより
www.hyouten.com


「開拓当時、国が発行した手引書には、楡の木を目指すようにと記してありました。大きなニレの木がある場所は、長らく災害のない、安定した土地だったからです。
明治30年4月、三重県から上富良野を目指した一行は、フラヌ原野に辿り着き、大きなニレの樹を見つけ、その下で一夜を明かしました。その日から、上富良野の開拓の歴史は始まるのです。」






ニレの木にそんな逸話があるとは知りませんでした。


ちょっと場所が飛びますが、次の日訪れた『上富良野町開拓記念館』

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上富良野町開拓記念館』敷地内にあるニレ(ハルニレ)の木。
これだけでなく、敷地内には何本もニレの木があります。

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上富良野町開拓記念館』敷地内にある開拓の先駆者三重団体の功績を伝えるために建立された碑と、ニレの木。

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上富良野町開拓記念館』敷地内にある当時の町長へ追慕の気持ちを込めた碑と、ニレの木。

あの逸話があるからこそ、こんなに植えられてるんだなと実感。







展示では、『泥流地帯』の主人公家族のモデルが、旦那様『三浦光世』さんのご家族、ということも詳しく紹介されていました。









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こちらは、十勝岳大爆発の時の泥流範囲と、登場人物たちの家の場所を印しています。

開拓がはじまって30年。
苦労して美田にしてきた土地が、爆発からわずか25分で泥流に覆いつくされました。



上富良野にある『土の館』にある、土壌標本を見ると、
三重団体の開拓がはじまってからの作土層、
その上に約2mにもなる十勝岳大爆発で流れてきた泥流の層(鉱毒を含み草も生えない)、
復興するために泥流の上に重ねられた層
と、当時の人たちの苦労が垣間見れます。
www.tsuchinoyakata.jp



『泥流地帯』では、そのような開拓の歴史にとどまらず、人間の心理、ドロドロ、清らかさが描かれていて、印象に残る物語です。






また2階には、三浦綾子さんの作品だけじゃなく、平和や戦争についての本が置かれた図書コーナーがあります。

絵本もあり、沖縄戦を描いた『おきなわ島のこえ―ヌチドウタカラ(いのちこそたから) 』を読みました。
悼ましく、読んだことを後悔するほどでした。








図書コーナーの横では、モニターで三浦綾子さんが講演されている様子が写し出されていました。

内容が重くても話し方が面白くて、画面の会場からは何度も笑いがうまれていました。

もし、この方をモデルにしたドラマがあれば、樹木希林さんにしてほしかったなぁ。









お買い物は楽天ペイも使えます!

さて、本館展示はじっくり見たのでお買い物。


ちなみに買ったのはこちら
『光風』
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まさかの無地包装。

















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開けるとこんな感じ。

売り場で見本を見たときは、クッキーみたいなお菓子かな?と思っていたんですが、食べてみると、ホロホロとした落雁でした。




素朴で上品なお味。
焼き目が付いているのも付いていないのも味は同じで、気持ち焼き目がある方が美味しかったです。



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売り場の説明書きを見ると、
療養中の三浦綾子さんにも良いように、食品添加物を一切使用していない『もろこし菓子』(木枠に押し込んで作る菓子)とのこと。

確かに、裏の原材料を見ると、
「砂糖、小豆、でんぷん粉、もち米」
だけのシンプルさ。








レジでスタッフさんと仲良く話されていたお客さんが、『このクッキーがオススメですよ!特にチョコチップ!』とすすめてくれたのがこちら。
www.hyouten.com

次は素直にこれにしよう。


ちなみにお会計では、現金、クレジットカードの他に、楽天ペイやラインペイなども使えます。
詳しくはこちら↓公式HPです。
www.hyouten.com




では、お買い物も終わったし、分館へ行きましょう。

分館【口述筆記の書斎】とカフェ

分館に入るとすぐがカフェスペース。
軽食と、ビールなどが楽しめます。

その奥に『口述筆記の書斎』が再現されています。
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当時なら当たり前なんだろうけど、私は(正座か~、つらいなぁ)と思ってしまいました。






壁には、三浦綾子さん作品の印象的な部分が切り取られたり、説明が加えられたものが書かれたりしていました。

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『続・氷点』の一部。
この真ん中辺りの、おじいさんの言葉が好きです。
「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなく、与えたものである」






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こちらは北海道にまつわる動植物ってことかな?
オダマキ』は、愛媛ではお庭に植えられるものっていうイメージだけど、上富良野の街中では道路脇に勝手に生えているもの。お庭にもありますけどね。
私はオダマキが好きなので、夏はいろんなところで色んな形、色のオダマキが見られて嬉しかったです。


あと、ここに描かれている『ツルアジサイ』は、見本林の木にも巻き付いてました。





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よかったらご覧ください。

39real.hateblo.jp


ご覧いただき、ありがとうございました☆